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2017.04.30

第55回湘友会セミナーのご案内

  • 日時: 2017年 7月29日(土) 14:00 開始 16:00終了予定
  • 場所: 湘南高校 歴史館スタジオ
  • テーマ: 「徒然草」で楽に生きる
  • 講師: 山田 (森重) 喜美子 氏 (全45回生)
  • 対象: 湘南高校 卒業生、在校生、教職員
  • 参加費: 無料
  • 事前申込: 不要

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【講演内容】
「徒然草」と言うと、古文の教科書で読んだとか、最近「人生論」ブームでちょっと注目されているというイメージをお持ちかもしれません。

作者の兼好は、今から700年前、鎌倉時代後期から、幕府滅亡、南北朝動乱の時代を生きた人です。しかし「徒然草」には戦乱の影はありません。時代の中枢にいた人たちと交流があったにもかかわらずです。

なかなか謎の多い人物ですが、彼の書いている事は、いつの世も変わらぬ、世間の人付き合いの難しさ、真偽の不確かな噂話への対処法、いつ来るか分からない死にどう立ち向かうか・・・・ 昔も今も人を悩ませる普遍的な難問です。

兼好は、こうした問題を、ああでもない、こうでもないと論じています。「徒然草」は、兼好の悩みの軌跡を記したものと言えましょう。

また、彼の墓所は明らかになっていませんが、「徒然草」こそが、兼好の墓なのだと言っても良いだろうと思います。

「徒然草」は彼の死から250年ほど経た江戸時代に入って、ベストセラーになりました。

戦乱を経て平和な時代になって、人々が文化を求めたから、また出版技術が発達したから等の理由もありますが、勝たないけれど負けない生き方、芸や学問に打ち込む生き方、老いての身の処し方など、兼好の提案の多くが、人々に迎え入れられたからだと思います。老後が長くなった現代でも、他人事ではないでしょう。

楽に生き、安心して死ぬために、「徒然草」は役に立つ指標になることでしょう。
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【講師紹介】
出版社に勤務の後、フリーエディターとして「東海道五十三次ハンドブック」「奥の細道の旅ハンドブック」等を企画・編集。
2000年 博士後期課程単位取得退学。専門は初期俳諧。
2005年 オープンカレッジで「おくのほそ道と芭蕉」の講師を務め人気講座となり、以後「徒然草」「百人一首」などを担当。

2017.04.20

ジャカルタ湘友会 藤沢支部会開催

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ジャカルタから帰国して一年半。早朝の街に響き渡るコーランで目を覚ますこともなくなり、世界一の渋滞にイライラすることもなくなった。
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そして無くなったのがもうひとつ。 ジャカルタ湘友会。ジャカルタ帰国組にとっては、あまロス、ましゃロスよりもジャカ湘ロスである。
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そんななか、久々のジャカルタ湘友会東京支部会が4月15日にホーム藤沢の「磯小屋」 で開催された。

北は群馬から、西は名古屋まで、遠方からも多くのメンバーが駆けつけ、総勢16人。当日の鹿取大使の講演会の様子など知性溢れる話から、動物的感でPK戦に絶対の自信を持つ天才GK、AIでプラント業界を一変させる野望を持つ革命児、湘南Webを管理する湘南の広告塔など、多彩なタレントの話を肴に、ハイボールとホッピーが進む。
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2次会は昭和ノスタルジー溢れるスナックへ。出迎えてくれたのはジャカルタ湘友会の美人チーママ二人。お酒づくり、接客、昭和の歌も見事に歌い上げ、申し分なし。ママとの息もぴったり。
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今日のために弟子入りしてたの??これでみんなのテンションがまた一段と上がる。
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湘南高校野球部の夏の甲子園予選では、ブラスバンド部で応援に行くも、準決勝で敗れ、涙を流した横スタでの青春の一ページ。こんなステキな話のあとは、アキラ100%が、お盆ひとつで颯爽と登場、もはや何を歌っていたのか覚えていない。場内大盛り上がり。
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最後は恒例の湘南高校校歌で締める。今日も楽しかったなー。

最近、本家ジャカルタ湘友会の開催ペースが落ちてきているようだ。一方でジャカルタ湘友会会長が、ヤンゴンワシントンでそれぞれ湘友会を立ち上げた。
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負けては いられない。
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ジャカルタ駐在中の皆様、ぜひジャカルタ湘友会へ。
  ジャカルタから帰国された皆様、ぜひジャカルタ湘友会東京支部へ。
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2017.04.19

第52回湘友会セミナー報告

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  • テーマ: 「現在の国際社会の課題」- 「ポピュリズム」について考える
  • 日時: 2017年 4月 15日 (土) 14:00~16:00
  • 講師: 鹿取克章(よしのり)(44回生)

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1. はじめに

スポーツ紙が浅田真央さんの引退報道を競って掲載している一方、シリアで化学兵器が使われた形跡があったとか、それに対して米国がトマホークを打ち込んだとか、極東ではこの4月15日にかの国の首領生誕105年を祝うイベントが行われ、失敗したといえども早朝からのミサイル発射とか、一般紙の一面記事にも事欠かない事件が世の中を騒がせている。 そんな今、まるで計ったかのような極めてタイムリーなテーマの講演が、ここ湘南高校で行われた。
鹿取克章 元・在インドネシア特命全権大使、現・外務省参与による、「現在の国際社会の課題」である。

当日、やや風は強いものの初夏を思わせる穏やかな午後のひと時、湘南高校の歴史館では、数十人の聴衆が鹿取氏の講演開始を待っていた。 講演に先立ち、歴史館に展示されている素描の作者、向山武志氏(55回生) のご挨拶、川瀬由紀夫(ジャカルタ湘友会 前副会長/55回生) による鹿取氏ご経歴のご紹介。その後、鹿取氏からご講演を頂くことになった。


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2. 講演内容

2016年は、ベルリンの壁が崩壊し戦後冷戦が事実上終焉した1989年に匹敵する激動の年として、未来永劫記憶される年になるであろう」

昨年末の世界各国のクォリティ・ペーパーには軒並みこのような論調が並んだ。 日本の一般紙もその例に漏れない。 そして、鹿取氏の講演は、2016年が未来永劫記憶される大きな要因となり、世界を揺るがした次の2大イベントに言及することで開始された。

  • 英国のEU離脱国民投票 (6月23日)
  • 米国大統領選挙 (11月8日)

どちらの結果も周知のことであるが、鹿取氏の切り口は、この2つの結果がポピュリズムに大きく左右されたこと、そしてそのような重要な決断を左右する「ポピュリズム」台頭に対する懸念が世間で高まっている、というところから始まっている。 そして世界はこの2016年から2017年初頭にかけて、まさに「ポピュリズム」を基盤にした論調で大きく変動しつつあるとも論じた。

そんな中、国際社会における「ポピュリズム」を前提にした課題として、次の2つを挙げた。

  • ポピュリズム的主張に適切に対応できるか?
  • 国際的政治闘争のエスカレーションをコントロールできるか?

「平和維持」という切り口でとらえると、上記のポピュリズム主張及び闘争のエスカレーションによって世間を取り巻く状況が混沌(こんとん)とした場合、関係主要国間の協力推進のため、お互いに必要な信頼関係を維持・強化できるかという、極めて重要かつ難しい対応を迫られる。

そしてその対応がスムーズになされない場合、ポピュリズム的政策は、上記の二つの課題を積み残した形となり、これまで育んできた安定のためのメカニズム及び抑止力を損ない得る恐れが十分にある。

そのような望まれない事態を避けるためには、自由な民主主義体制の維持が不可欠であり、それは市民それぞれが各々意識をもって担う役割ということになる。

具体的には、下記が挙げられる。

  • 政治および外交に対する積極的関心と関与: バランス感覚、寛容性、相手の視点・問題意識の理解、連帯感、社会的勇気。
  • 情報・議論には更なる注意を向ける: 偽情報の見極め、Fake News、扇動的表現、証明されていない情報の独り歩き、陰謀理論、特定の集団・国を総体として敵視する、といった偏った理論武装を避ける。

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3. 最後に

鹿取氏講演終了後、10分の休憩をはさんで質疑応答が行われた。話題がタイムリーだったこともあり、多数の方からの質問が相次いだ。 中には、超タイムリーな「かの国」問題も発せられ、鹿取氏も公人としての立場から、「これは飲み会の席で」としなやかに受け流した場面もあった。

質疑応答終了後に、次回講演のご紹介、集合記念写真を撮影して今回の講演は終了になった。歴史館の外ではラグビーの練習、サッカーの試合が行われており、多目的ホールからはブラバンが演奏する曲が漏れ聞こえてくる。

桜吹雪 舞う中、思わず考えた。 「この平和な光景が未来永劫続くために我々は何をすべきか?」 今回の鹿取氏の講演によって、市民として我々の役割は何か、という問いを突きつけられたことを厳然と意識させられた土曜の穏やかな午後だった。

(文責 川瀬由紀夫 55回生)

2017.04.12

第18回 湘南36回生 対組ゴルフ大会

3月31日、36回生の18回目の対組ゴルフが小田急藤澤ゴルフ倶楽部で開催されました。参加者34名、各組のスコア上位 4名の成績で争われ、優勝は35組でした。

次回は 9月29日開催の予定ですが、 4名の選手がそろわないクラスも出始めているので、各人健康に留意して再会することを約して解散。湘南伝統の対組を楽しんだ一日でした。

2017.04.04

第58回湘友会セミナーのご案内

  • 日時: 2017年10月14日(土) 14:00 開始 16:00終了予定
  • 場所: 湘南高校 歴史館スタジオ
  • テーマ: 健康寿命を延ばすために ~認知症、脳血管障害 (脳梗塞、脳出血など) を識る、防ぐ、治す~
  • 講師: 間中 信也氏 (全34回生)
  • 対象: 湘南高校 卒業生、在校生、教職員
  • 参加費: 無料
  • 事前申込: 不要

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【講演内容】
いちばん、なりたくない病気、それは認知症です。

なぜならば大切な「自分の尊厳」が失われるからです。永年築き上げてきた記憶・判断力・意欲・人格が徐々に崩壊するからです。「物忘れ」は認知症の第一歩ですが、誰にでもある「ど忘れ」とそっくりです。ど忘れ物忘れの違いをまず知りましょう。

認知症といっても様々な原因があります。慢性硬膜下血腫や正常圧水頭症など、治療できるもの (cureable demantia)、脳梗塞のように防げるものもあります。

認知症の原因として 一番有名なのが「アルツハイマー病 (ア病)」でしばしば認知症の代名詞になっていますが、ア病はアミロイドβの脳内蓄積によることが明かになってきました。恐ろしいことにその蓄積はア病発病の20年前からすでに始まっています。

認知症は不可避かというとそうとも限りません。生活習慣の改善である程度、予防ができます。薬物治療法も開発されました。もし家族が認知症になったら社会的支援が重要です。

本日は認知症の「あれや・これや」と脳梗塞、脳出血などの脳血管障害を分かりやすくお話しします。このレクチュアがヒントになって皆様の健康寿命が伸延することを心から祈念しております。

【現職】
温知会間中病院統括院長

【略歴】
1959年 県立湘南高校卒業
1965年 東大医学部卒業
1972年 日本脳神経外科学会専門医
1981年 東京大学助教授
1986年 帝京大学市原病院脳神経外科教授
1993年より温知会間中病院院長就任。頭痛外来開設。インターネットの「頭痛大学」により頭痛啓発活動を実践している。
2005年 頭痛学会専門医
2012年 日本頭痛学会名誉会員、日本頭痛協会代表理事

【著書】
『頭痛大学教養学部』(先端医学社)など多数。

【学会等役員 (主たるもの)】
日本脳神経外科学会評議員、日本頭痛学会名誉会員、日本頭痛協会 名誉代表理事、国際頭痛学会・米国頭痛学会正会員

【主な研究領域】
脳神経外科学、神経生理学、頭痛学