(片岡弘道記)

2014年1127日に36回生が集まってお茶会を開きました。

お茶事というのでしょうか、お食事とお酒を含めたフルコースに近い本格的なお茶会でした。

この会は36回生のと名乗ってますが限られたお茶席ですので、36回生のごく一部だけが参加してます。

こう言う会ならば参加したかったという同期生には申し訳ありませんでした。

お茶会を開くことができたのは、先ず渋谷千恵麿君が「宇庵」というお茶室を持っていてお茶をできるだけ多くの方に知って欲しいという考えを持っていたことと、多田煇典君(表千家)と伊藤諦子さん(宗流)の二人の立派な師匠が居たことです。

そしてお食事とお酒は渋谷君の本業である「九つ井」から運ばれました。当日は前日までとは違い好天に恵まれとてもよい時間を過ごさせていだきました。最後に当日「宇庵」に掛けられたお軸は同期の清田保南師の手によるものでした。

宇庵 燦々          萬地郎
              

炭の香や俄か茶人の座り様

もてなしは楚々と茶室の冬椿

木の葉散る茶庭は数寄の時空かな

炉開きへ宗匠つつと膝すすめ

庵主挨拶まずは屏風の謂われから

炉開や無調法なる者同志      禎子

一軸に添ふる椿の紅と白      禎子

冬深しお茶杓の銘静寂と      禎子

松風や紅葉明りに時流れ      禎子

冬紅葉日の移ろひのまたたく間   禎子

宇庵の茶庭

炉開きや茶杓の艶は今もいき    展子    

釜の湯の滾りてもなを炉のしずか  展子

凛と座す和服姿や炭点前      延彦

炭点前灰をいとしむ姿佳し     延彦

京都より紅葉の干菓子炉を開く    延彦

小春日や躙口より大男            幹男

落葉茶事                    諦子

宇庵への辿る路傍の石蕗の花

旧交の落葉茶事といふ集い

良き集ひ小春味方にしてしまふ

小春日の一座建立なりしかな

半世紀経し同窓や冬紅葉


師匠の多田煇典君(表千家)と伊藤諦子さん(宗流)


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