第50回湘友会セミナー報告

テーマ: 「湘南高校OBのモータースポーツ列伝]
日時: 2017年 2月 4日 (土) 13:30~16:00
講師: 坂井一敏(50回生)・ 永嶋 勉(50回生)土屋武士(66回生)
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セミナーのあらまし

湘南高校 (含む湘南中学) のOBでモータースポーツにかかわった人達について、それぞれの業績を以下の 4部構成で紹介。

その1  3回生 片山 豊氏とモータースポーツについて 日産自動車入社に至る経歴・第一回全日本自動車競走大会・豪州ラリーの模様を日産自動車のアーカイブにより紹介。

その2  50回生 私 (坂井) が参加した1985年 第一回国際ツーリングカーレース・フォルクスワーゲンゴルフポカールカップレースの模様を動画により紹介。

その3  50回生 永嶋氏が開発したGT3車両 レクサスRCFの開発内容について開発のコンセプト 風洞実験 ボディー開発 国際自動車競技連盟 (FIA) の認証作業 等の実務を説明。

その4  66回生 土屋氏が2016年度全日本GT300選手権を取るに至った経緯とモータースポーツに対する考え方についてオリジナル資料「想いが生んだ奇跡」を元に紹介。
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感想

今回のセミナーは、私 坂井が片山 豊氏の業績を調べた事をきっかけにして、片山氏のみならず永嶋氏、土屋氏の業績を合わせて高校関係者およびOBに知っていただきたいというコンセプトで企画したものです。

企画とセミナーの発表のみを考えれば、坂井が、片山氏、永嶋氏、土屋氏 の経歴と実績について説明しても良かったのですが、今回は、永嶋氏 土屋氏の実績を考慮し、両名には、直接講師として参加していただきセミナーの参加者に語ってもらう形式を取りました。永嶋氏 土屋氏は、それぞれ本業が忙しく、セミナーの内容については、メールによる打ち合わせのみであり、 3名が顔を合わせたのは、セミナー当日の11時というあわただしい準備でした。セミナーの趣旨や全体の構成についても十分な調整が出来なかったために、セミナーとしては、少々まとまりに欠けるものになってしまいました。

しかし、企画した私 (坂井) としては、参加されている聴衆の方に、分かり易い内容を紹介するよりも、モータースポーツが持っている生の迫力やライブ感を直接伝えることを優先し、特に永嶋氏、土屋氏のパートについては、本人が興味を持っている事柄や仕事に取り組む考えを、そのまま表現してもらう形式を取りました。

事実、永嶋氏 土屋氏は、2017年シーズンを戦う準備の真っ最中に参加してもらった訳ですが、セミナーとしての洗練度は低くとも、生の迫力があったのは、永嶋氏 土屋氏が、現役で戦っているその本人であるというところが、一番大きかったと思います。

また、坂井が説明した片山氏のパートも、本やネットの情報ではなく、片山氏のご子息に、直接取材をして集めた情報なので、表面的な話ではなく、現役の永嶋氏、土屋氏のパートとは異なる歴史の面白さがあったと思います。
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反省点

手間をかけて実車 (メルセデス・ベンツ AMG GT) まで用意をしましたが、セミナーそのものの準備に時間を取られてしまい、用意した車をセミナーの前に直接説明をする時間が十分に取れませんでした。特に現役の高校生の方には、直接車の説明をしたかったのですが、運転席に座ってもらったところで終了となってしまったのが残念です。

また、用意したコンテンツは、動画を中心にしたものが多かったのですが、当日午前中にプロジェクター等の機材を確認するのではなく、事前に歴史館内の機材を確認しておくべきであり、事前の確認作業にひと手間かけていれば、セミナーもだいぶ聞きやすくなったのではと思います。

なお、最後に、粗削りで、洗練されていなかったセミナーの発表に対して、ご協力いただいた石井委員長およびセミナー委員の方々、およびお忙しいところセミナーに参加をしていただいたOBの方すべてに対し、感謝いたします。

坂井 一敏 (50回生)