- 日時: 平成29年10月14日(土) 14:00~16:00
- 場所: 湘南高校歴史館スタジオ
- 講師: 間中 信也氏 (34回生, 温知会間中病院 統括院長)
- テーマ: 健康寿命を延ばすために ~認知症、脳血管障害 (脳梗塞、脳出血など) を識る、防ぐ、治す~
講師の間中さんの専門領域は、脳神経外科、神経生理学、頭痛学であって、現在も現役の医師として診療にあたっていらっしゃいます。
今回のセミナーでは、高齢者にとっていちばん、なりたくない病気である認知症、あるいは脳梗塞、脳出血などの脳血管障害について分かりやすくお話ししていただきました。
今回のセミナーは、健康寿命こそが “いのち” であるとして、たくさんのスライドを用いてユーモア溢れる語り口で説明された。話が始まってまもなく湘南高校の校歌が流れた時には一瞬テーマを間違えて話が始まったのではと思ったが、実はそうではなく、卒業して数十年たって校歌を思いだせなかったら認知症が始まっているかも、というチェックのための演者の策謀だったかもしれない。
講演は全体をフルコースの料理のメニューになぞらえて説明が進められた。
- 小前菜 (アミューズ・ブッシュ) 認知症とは
- 前菜 (オードブル) 記憶について
- ポタージュ (スープ) 認知症、あれこれ
- 魚料理 (ポワソン) 認知症の診断
- 口直し用氷菓 (ソルベ) 認知症の進行
- 肉料理 (ヴィヤンドウ) 認知症、治療
- デザート (デセール) 認知症、未病化
- 食後のコーヒー認知症、生活のヒント
まとめとして、元気で長生きの秘訣、老化とボケを遅らせるコツと、五大疾病 (認知症、がん、脳卒中、心臓病、糖尿病) に対するどんな薬よりも効果的な予防法は、よく言われる “良質の食事、適度な運動、心豊かな生活・快眠” であるとし、いつまでも脳の輝きを保ちましょうと締めくくられた。
講演終了後の質疑応答がたいへん活発に行われたことから、このテーマに対するみなさんの関心の高さがあらためて認識された。
講演に先立ち配布されたレジュメは、これだけでも講演の全貌がほぼわかるくらいにまとめられているので興味のある方は下記のリンク先をご覧いただきたい。