私は植物画を始めた頃から枯れた植物に強く惹かれていた。
まず、じっくり観察できることが良い。
生き生きした植物を描くことは、時間との闘いという一面があるからだ。
枯れ物は一見きたならしく見えるが、よく観察するとき、なんとも渋くて透明感をたたえた色彩と形のおもしろさがそこにある。
自然は、枯れゆく時も思いもかけないような美しい姿をみせる。まるで古色蒼然とした仏像彫刻をみるような美しさとでもいおうか。静かに静かに、奥深く湛えられた滋味が漂っている。
【会期】2018年12月11日(火) ~ 2019年3月9日(土)
【会場】湘南高校 歴史館 GALLERY SHONAN ART
【作品リスト】
1. ワタ 2. ノブドウ 3. 季節の贈り物 4. ヒレアザミ 5. アジサイ 6. エビズル 7. ヤマノイモとオニドコロ 8. ノササゲ 9. ワタ 10. ジュズダマ