第10回 インド湘友会報告

コロナとインフレが2大パンチとして世界を席巻していますが、湘友会会員皆様に於かれましては如何お過ごしでしょうか。インドではコロナ感染は落ち着き、近所では2年ぶりにお祭り騒ぎが復活するなど、ポストコロナと呼ぶにふさわしい状況となってきました。

インドで過ごしていると、不思議な出会いに恵まれることがありますが、浦高卒業生との出会いもその一つです。遡ること数か月前、川野部長からゴルフコンペ中に浦高卒業生を見つけたとの報告がありました。そんな偶然はあるものかと思っていたところ、川野部長はその次のコンペでまた一人浦高卒業生を発掘、さらに今回執筆を担当している小生(宇佐美)も職場で浦高卒業生を発掘したため、これは湘南高校と浦和高校の定期戦をインドでも再現するしかないとの話が浮上しました。

前置きが長くなりましたが、以上のような経緯にて、9月8日(木)、デリーにて浦高卒業生を交えて第10回インド湘友会を開催しました。メンバーは、小方会長、川野部長、吉永局長、小生に加え、浦高卒業生の小林さんと保坂さんが参加しました。なお、小林さんと保坂さんは、1学年違いの部活の先輩後輩の関係で、インド湘友会が仲立ちする形で15年ぶりの再会を果たしたとのことでした。

湘友会事務局から頂いた当時の資料によると、浦和高校とは1957年10月19日における第1回定期戦以来、2002年5月8日の第46回戦に至るまで45年間の長い歴史があるそうです。小生 (2005年入学) は生憎定期戦を経験していないのですが、当時を経験した多くの世代にとっては両校卒業生共通の思い出となったのではないでしょうか。小林さんと保坂さんは在学中野球部に所属しており、定期戦終了後に入学したものの、両校は練習試合で相互訪問を行っていたとの情報提供がありましたので、つながりは現在に至るまで続いているようです。なお、男子校だった二人の目には湘南高校側のチアガールがとても輝いて見えたのは言うまでもありません。

さて、湘友会メンバーの近況と言えば、やはり駐在員にはゴルフが人気なのか、小方会長、川野部長、吉永局長は週末ゴルフに勤しんでいるとのこと。デリーの夏は40度を超える日もあり、冬場は大気汚染が深刻になるため、ゴルフは健康に良いのか害ありなのか分かりませんが、終了後のビールはひときわ美味しいようです。インドでゴルフを行う際には、駐車場等で客を待ち構えているキャディ(基本的に男性)を雇うのが一般的ですが、キャディはグリーン上では聞きもしないのにラインを読んでアドバイスをするため、このアドバイスに惑わされてミスをすることも多いとか。中には、打ち上げのホールで飛んで行って見えなくなった球を勝手にカップに入れてホールインワンを演出(!)し、チップをせびる者もいるというので、驚きです。小生は夏に一時休暇帰国しましたが、足首骨折からの回復途上にあり骨折用のブーツを履いていたところ、係の人が気を利かせて車椅子と介護者を用意してくれました。これにより、年配のインド人に混ざって車椅子でデリー空港内を移動するという貴重な経験をすることができ、インド人の優しさを垣間見ました。(因みにここではチップをせびられず。)

今回は首都デリーとムンバイの違いについても話題になりました。多くの湘友会メンバーが生活するデリーでは、公共施設でのマスク着用が義務化されており、順守しない場合には罰金が科されますが、(とは言うものの当該義務が励行されているかどうかは不明、) ムンバイでは、マスク着用の義務はなく、公共施設やオフィス街でもマスクを着用しないことが一般的になってきているとのことです。普段はムンバイ在住で出張に合わせてデリーに来ていた吉永局長は、久しぶりにマスクを着用したとのことで、インドも全体として着実に生活のノーマル化が進んでいることを実感しました。

その他神奈川県のローカル鉄道についても話題にあがり、皆一度は利用したこのある相模線は(昔も今も)押しボタン式のドアを使用しており、初めは降り方が分からず困惑したと言う話もありました。これに対して浦高生から、埼玉県北部の鉄道はどこも押しボタン式のドアであるとの反応が寄せられ、一同妙に納得しました。今回も話は尽きず、湘友会メンバーと麗和会メンバーで深夜まで大いに盛り上がりました。

最後になりますが、この度インド湘友会で広報を担当していた川野部長が離任することとなりました。川野部長にはインド湘友会のサポーターとして今後も日本からインド湘友会にご参加いただきたいと思いますが、川野部長の離任に伴いインド在住の湘友会メンバーは本日欠席の松本所長を含め4人となりました。インド湘友会では今後とも湘南高校卒業生の発掘に取り組み、卒業生同士の交流を益々盛り上げていきたいと思います。会報をご覧になった方で、インド在住の卒業生を存じの方がおられましたら、湘友会事務局経由で気軽にご連絡をお寄せください!

文責:宇佐美 紘一 (83回生)