第30回湘友会セミナーのご案内

  • 日時: 2015年 6月27日(土) 14時~16時
  • 場所: 湘南高校 歴史館スタジオ
  • テーマ: 「湘南・西湘海岸における防災・減災」
  • 講師: 田島芳満氏 (66回生)
  • 対象: 湘南高校卒業生・在校生
  • 参加費: 無料
  • 事前申込: 不要

【講演内容】
2011年東北津波による甚大な氾濫災害を受け、我が国では発生頻度の異なる二段階の津波の概念が導入されました。これにより、数百年から数千年の頻度で発生するレベル2の津波に対しては、海岸堤防などの防災構造物を越流し氾濫することを前提として、氾濫域での総合的な減災設計を進めていくことの重要性が明示されました。神奈川県においても想定津波高さの見直しが行われ、千~二千年に一度の頻度で来襲することが想定される津波の高さは地域によっては最大で17mを越えることが想定されています。

一方、相模湾における近年の災害事例としては、2007年台風9号の来襲に伴う西湘バイパスの崩落災害(注1) (注2)があげられます.相模湾は太平洋に面しており,台風の常襲地帯でもあることから、津波だけでなく、高潮や高波に対して防災力を高めていく必要があります。

本セミナーではまず、津波高潮高波の一般的な特徴を事例を踏まえながら紹介し、次に特に相模湾奥に位置する湘南海岸・西湘海岸に着目し、当該地点における海岸防災の特徴と課題について考えていきます。

【講師プロフィール】
東京大学大学院工学系研究科社会基盤学専攻教授 KAKEN
海岸沿岸環境研究室