- 日時: 2015年 7月11日(土) 14時~16時
- 場所: 湘南高校 歴史館スタジオ
- テーマ: 「戦後70年の教育を振り返る」
- 講師: 中村 喬 氏 (33回生)
- 対象: 湘南高校卒業生・在校生
- 参加費: 無料
- 事前申込: 不要
【講演内容】
「渡された言葉の数だけ人がいる
返す言葉の軽くはないか」
この一首を心に留めて私は現在も教室で授業を続けています。戦後七十年、私たちは日本の国の経済的な発展もとで、便利さと効率を優先する暮らしを長い間続けてきました。しかし、物のゆたかさを享受する生活の中で、人と人との関わりが希薄になったと言われています。人と人とをつなぐものは言葉です。長い間教師という仕事に関わり続けるなかで手渡された言葉、そして私が手渡した言葉の数々をつなぎながら、戦後七十年の教育を振り返ってみようと思います。小学生達が詩に託して届けてくれた言葉、熾烈な受験競争の中で苦悩する中学生達に手渡した言葉、湘南高校の恩師石川一成先生からいただいた言葉……折々の言葉をつないでいくことで、皆さんに何かを感じ取っていただければうれしく思います。
【講師プロフィール】
神奈川県に生まれる。藤沢市立小学校、中学校、横浜国大付属横浜中学校の教諭として実践を重ねる。藤沢市立中学校長、藤沢市教育長を歴任、現在も藤沢市立看護専門学校で「実践的文章表現法」の講座を担当している。日本国語教育学会会員。2015年瑞宝双光章受章。