ニューヨーク湘友会 〜夏のBBQ懇親会〜

まだ夏の暑さの残る 8月16日、ニューヨーク湘友会の夏のBBQ懇親会が開催されました。私は今回が初めての参加でした。当日、韓国人のルームメイトに高校の同窓会に行ってくると伝えると、「ニューヨークで日本の高校の同窓会?そんなわけはない。」と軽くあしらわれてしまいました。こいつ、ついに人に言えないような宗教にハマったのでは?とでも言いたげな視線に見送られ、いざ懇親会の会場へ。

今回はパンデミック以降初めての尾島夫妻のお宅での開催。元々 3時半開会の予定でしたが、楽しみな気持ちが皆さんの足を早めたのか、2時半には皆さん勢揃い。予定を少し前倒しして会は始まりました。開会早々から陽子さんのホスピタリティに圧倒されるばかり。美味しいのはもちろん、彩り豊かでお洒落な料理に誘われて、会話にも自然に花が咲きます。特筆すべきは尾島先生自ら焼いてくださった怪物ロブスター。あんなに大きなロブスターは、これまではもちろん、これからもニューヨーク湘友会以外でお目にかかることはないでしょう。皆さん、ニューヨーク湘友会に参加するためだけにニューヨークで働く価値、アリですよ。

食事がひと段落した後はそれぞれの近況報告。仕事のことからプライベートのこと、はたまた某大統領の愚痴など話題は多岐に渡りました。長年海外でサバイブしてきた先輩方のお話はまるで『ダイハード』のよう。波瀾万丈な展開は、人生なんとかなるものだなと、私に勇気を与えてくれました。

今年80歳になられた尾島先生のお誕生日を僭越ながらお祝いさせていただきました。ニューヨーク湘友会の大黒柱である尾島先生。この歳になっても衰えを見せない体力と尽きない探究心にはただただ感服するばかりです。そんな尾島先生の姿を見て、私たちも負けてなるものかと、日々頑張ることができています。困難にぶち当たり挫けそうになったときも、尾島先生のいるニューヨーク湘友会で笑い話にしよう!と前向きに捉え乗り越えることができるのです。それもこれも尾島先生が元気でいてくれるからこそ。尾島先生、いつまでも元気でいてください。

最後にお祝いのケーキを食べて夏の懇親会は閉会しました。私たちは幸せで膨らんだお腹を抱えながら、またそれぞれの場所へと帰って行きました。ただ同じ高校を卒業しただけ。でもその高校が“湘南高校”だったことで、異国の地で定期的に集まり、楽しいひとときを過ごす。側から見ればこの奇妙な繋がりに私がどれだけ助けられたことか。改めて湘南高校の伝統と歴史を肌で感じました。

私自身、今回の会で皆さんからたくさんの励ましやアドバイスをいただきました。この場を借りてお礼を言わせてください。本当にありがとうございました。正直なところ、この会の前まで、私の心はほとんど折れかかっていましたが、もう一踏ん張り頑張ってみようと思います。これからの私を待ち受ける困難を、皆さんで美味しい料理を囲みながら笑い話にするのが今から楽しみです。

高石 寿太郎 (95回生)