2026年度「歴史館ギャラリー」展覧会のお知らせ

奥野 肇 遺作展
会期: 2026年1月19日(月) ~ 12月25日(金)

本校で昭和20年代から30年代にかけて美術の教師をされ、不幸にも事故で亡くなられた奥野肇先生の遺作展を、ご遺族の松矢美穂様 (湘南高校49回生) ご協力により開催します。

奥野先生は東京芸術大学を卒業後すぐに湘南高校の美術の教師に赴任され、若々しい芸術家の感性で生徒に接しておられた模様で、その時の教え子である石原慎太郎氏も大きな影響を受け、その著作の中で奥野先生の人柄や画風について称賛されています。

しかし残念なことに奥野先生は昭和31年の夏、美術部の生徒を引率して出かけた榛名湖での水難事故で32歳の若さで亡くなりました。

今回はご遺族の手元にあったその榛名湖で描かれた素描や、展覧会に出品された油彩画、モザイクの小品、彫刻の小品などを展示します。また合わせて、奥野先生の作品のコレクターでもあった故石原慎太郎氏が、大切に飾っておられた奥野先生の油彩画と若き日の石原慎太郎氏が描いた自画像も、石原家のご好意ご協力により借用展示しております。

今回、校友会百周年にあたり、奥野先生に直接薫陶を受けた会員の方々にも見ていただけると期待しております。どうぞお出かけください。

湘美会 廣田雷風 (41回生)

★以下故奥野肇先生ご息女松矢美穂様よりのご挨拶です。

この度は作品の展示という貴重な機会をいただき本当にありがとうございます。時を遡ってご協力をいただきましたことに感謝いたします。

高校生のときの石原慎太郎さんが、自宅に遊びに来られていたことは母からよく聞いておりました。食事をしたりお菓子を食べたり師弟というよりは友人のような関わりであったように思えます。「狂った果実」の装丁を担当させていただき出来上がった時に、父は子どものように喜んでいたそうです。その後様々に活躍されていく中で郷里の山梨にお訪ねいただいていたことはだいぶ後になって知りました。

父の個性を理解しあたたかく支えて下さった湘南高校の皆様に心より御礼を申し上げます。

松矢美穂

故石原慎太郎氏所蔵 「少女像」 油彩 20号


「紅い鳥」 油彩 40号