第124回湘友会セミナー報告 「丸の内のまちづくり」

■第124回湘友会セミナーが開催されました。
日時: 2026年4月18日(土) 14時~16時
場所: 湘南高校歴史館スタジオ
テーマ:「丸の内のまちづくり」
講師: 恵良隆二氏(全44回生) (公財)横浜市芸術文化振興財団代表理事(専務理事), 元三菱地所㈱

 

■セミナーの講演概要
三菱地所㈱で取り組んだ「丸の内再構築計画」を紹介 (1996/4~2011/3の15年間)。

  1. 1年目が全て。15年先を見据えた開発企画と具体化手順を描きました。その上で長期に亘る開発で直面する4つの都市計画課題とその解決方法を示してプロジェクト始動。
  2. 1986~1988年に纏めた「都市センター・丸の内の研究」(高階秀爾委員長)の丸の内・銀座・日本橋の都市形成史(幕末~昭和12年)の比較内容を紹介。
  3. 再構築の先駆けプロジェクト「丸ビル建替え」と丸の内の活性化計画を紹介。併せて、丸の内の将来像を早期に示した「東京駅前5棟連続建替え」を紹介。丸ビル (2002年竣工) ~新丸ビル (2007年竣工) の期間に事業全体を加速。
  4. 再構築の第2段階となる大手町再開発を促進する「大手町まちづくりグランドデザイン~連鎖型都市再生モデル」(2004年) と三菱一号館美術館計画 (2004年) を説明。
  5. 丸の内の街ブランド施策 (2005年~) の紹介。
    ①ブランドマネジメント
    ②ビジネスパーソン支援
    ③ビジネスインキュベーション
    ④街イベント
    ⑤美術館開館準備
  6. 新都心づくりの「横浜みなとみらい21事業」(1980~1996年に、全体計画、横浜ランドマークタワー事業等を担当) と更新型まちづくりの「丸の内」を比較整理。
    丸の内を担当して、大切にしたことは3点。

    ①長期的視点を持ち続ける(15年先を見据えて、「今」に取り組む)。
    ②自分を主語に語らないこと (「三菱地所が〇〇する」はダメ、「丸の内では〇〇が起こる」で)。
    ③場所の価値を創ることが将来の可能性を拓くこと。

丸の内のまちづくりは、これからも様々な人たちが育て創っていくことを願いつつ。

「昔たれ かかる桜の花を植えて 吉野を春の山となしけむ」(藤原良経)
恵良 隆二 (全44回生)