第5回土曜講座 片倉もとこさん(31回生)

「さんさんと 日ざしひろがる 湘南の海」
――「イスラームの世界から日本を考える」――


3月14日  14時~15時30分  セミナーハウスにて

(片倉もとこさん略歴)
 1962年 津田塾大学 卒業
 1974年 東京大学大学院博士課程修了
 1974年 津田塾大学教授
 2005年 国際日本文化研究センター所長
 2008年 同退任

1956年 湘南高校から津田塾に入学「自分の落ち着き処を見つけた」片倉さんは3年生の59年に学内で海外留学の広告を見て、「英語を学びたいと面接で必死で訴えた結果アメリカに行けた」という。
そこで前国連事務総長のアナン氏と知りあったり、アルジェリア戦争に疑問を持ち戦線から脱走、アメリカに亡命したイスラーム教徒のフランス人と知り合い、イスラームに関心を持ち、今度はカイロ大学に留学しアラビア語を学んだ。
そこでは大使館勤務の人と知り合い結婚、出産、と人生の大きな転機を迎えたが片倉さんは子育てをしつつアラビア語を学び、イスラ-ム文化を学んだ。

片倉さんは歩んできた道をたんたんと語り、生徒に親しく話す講座では

「人生には何本もの道がある。一本と決めない方がよい」と訴えた。また「最も大切な言葉それは技術ではなく、ヒューマン語(人間語)である。これは『人と話をしよう。人を好きになろう。そのためには自分を好きになろう。
日本人は雑居性、雑種性とも表現する人いるが、私は多花性を有すると言いたい。湘南の海から世界に羽ばたけ』

と夢のある言葉で絞めくくった。