第115回湘友会セミナーのご案内「CureからCareへ ~21世紀型の歯科医療について~」

  • 日時: 2025年6月21日(土) 14時~16時
  • 場所: 湘南高校 歴史館スタジオ
  • テーマ: CureからCareへ ~21世紀型の歯科医療について~
  • 講師: 小野 清一郎氏 (全59回生) 医療法人社団ビクトリア会 小野歯科医院理事長、湘友会横浜支部副支部長、硬式テニス部OB
  • 主催: 湘友会
  • 対象: 湘南高校卒業生、在校生、教職員
  • 参加費: 無料 事前予約:不要

湘友会及び湘南高校の関係者の皆様、はじめまして。全日制59回生の小野清一郎と申します。このたびは湘友会セミナーという栄えある講演の機会をいただき、誠にありがとうございます。心より感謝申し上げます。


■内容概要
小職が歯科医師として歯科医寮に携わってから30余年が経過しましたが、その間に国民の歯科疾病構造は大きく変化いたしました。

まず、昭和の時代は う蝕(虫歯) の洪水と言われていましたが、平成、令和と時代が進み、う蝕は顕著に減少しました。その結果、歯の残存率は飛躍的に向上しましたが、その反面、歯周病の罹患率が増加しています。特に昨今は、歯周病と全身疾患との密接な関係が明らかになり、歯科医療は健康寿命の延伸に大きく寄与することになりました。

もう一つの大きな潮流としては、う蝕や歯周病で失った形態を修復する「治療型医療」から、口腔の機能の正常な発達、維持、回復に重きを置いた「管理型医療」へシフトしてきたことです。管理型医療とは平たく言えば予防型医療ということになり、歯科医療はキュア (治療) からケア (予防) へ大きく変貌しようとしています。

今回の講演では、このような日本の社会構造の変化を歯科医療の視点からお話ししていきたいと思います。皆様にお会いすることを楽しみにしております。

■講師プロフィール
小野 清一郎氏
1984年 神奈川県立湘南高等学校卒業
1991年 福岡県立九州歯科大学卒業(歯科医師免許取得)
1995年 同大学大学院博士課程修了(小児歯科学専攻、甲種歯科博士号取得)
1996年 横浜市泉区に小野歯科医院開設
1998年 医療法人社団ビクトリア会 小野歯科医院開設
2013年~ 神奈川県歯科医師連盟 情報調査委員会 委員
2015年~ 日本歯科医師会 社会保険委員会 委員
2019年~ 神奈川県歯科医師会 会長補佐
2022年~ 日本口腔検査学会 理事
2023年~ 泉区歯科医師会 副会長、横浜市歯科医師会 副会長
2024年~ ICD国際歯科学士会 常任理事、日本歯科医療管理学会 医療保険検討委員会 副委員長

湘友会セミナー委員会