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2017.11.29

第59回湘友会セミナー報告

  • 日時: 平成29年11月11日(土) 14:00~16:00
  • 場所: 湘南高校歴史館
  • 講師: 関 佳史(48回生、サッカー部OB、㈱tvkコミュニケーションズ代表取締役社長)
  • テーマ: 『ローカルメディアの役割 ~テレビ神奈川での挑戦の日々~』

24回生から92回生まで幅広い年齢のOBに加えて、サッカー部現役生徒45名が参加し、合計113名の出席となった。

テレビ神奈川に37年間勤めた関氏は、まず、テレビ神奈川が置かれている厳しい経営環境の説明をした。

東京キー局に囲まれたテレビ神奈川は、「独立局の雄」と言われながらも、売り上げ規模はキー局の40分の1以下、視聴率では大きな差をつけられていた。

そこで、この差を埋めるため、音楽番組など独自の道を開拓してきた。現在のテレビ神奈川のブランド戦略は「ヨコハマ開放区」で視聴者に開かれた放送局を目指す。

編成戦略は「エリア」と「超個性」。地域情報番組や神奈川県のプロ・アマスポーツを応援する一方、音楽番組、バラエティ、ドラマなどエッジの効いた番組を全国に発信している。

関氏は30歳代中盤の1990年頃から音楽番組の製作担当を13年間務めた。当時のレコード業界は1980年代よりプロモーションビデオの製作を開始し、テレビ神奈川は、その受け皿として日本でオンリーワンの音楽ステーションとなっていた。“演歌、アイドルをOAしないJPOPのテレビ局”という方針のもと、番組の製作を行うとともに多くのロック系アーテイストの育成に携わった。

1997年には前年にミリオンヒットを記録したばかりのPUFFYを朝の番組「SAKU2」のレギュラーMCに起用し、その後20年継続する番組に育てた。

そんな音楽番組担当時代を、関氏が過去に制作した音楽番組の懐かしい映像などを織り交ぜながら振り返った。

その後、放送局の放送全般の指揮をとる編成部長に就任。その傍らでバラエティ番組、ドラマなどの製作にも注力する。関東、中部、関西の独立局と協力し、製作委員会方式で番組制作を行うフレームづくりを行う。

スポンサーからの収入だけでなく、コンテンツそのものから収益をあげるため、DVD、書籍、ネット配信、国内外への番組販売など多岐にわたる販売ルートの開発に取り組んだ。

2006年から開始した「イヌ、ネコシリーズ」は現在まで継続している。30分のドラマと映画の公開というパターンで話題をつくった。民間放送が時代劇から撤退した2013年には北村一輝主演の「猫侍」で時代劇に進出しスマッシュヒット作品となった。

地域に根ざした放送局が神奈川県だけでなく、全国へ情報発信していくことを目指し、また、東京キー局に対してカウンタープログラム的手法で生き残りを図ってきたと、テレビ神奈川の戦略を締めくくった。

内海邦一 (48回生)

2017.11.28

第58回湘友会セミナー報告

  • 日時: 平成29年10月14日(土) 14:00~16:00
  • 場所: 湘南高校歴史館スタジオ
  • 講師: 間中 信也(34回生, 温知会間中病院 統括院長)
  • テーマ: 健康寿命を延ばすために ~認知症、脳血管障害 (脳梗塞、脳出血など) を識る、防ぐ、治す~

講師の間中さんの専門領域は、脳神経外科、神経生理学、頭痛学であって、現在も現役の医師として診療にあたっていらっしゃいます。

今回のセミナーでは、高齢者にとっていちばん、なりたくない病気である認知症、あるいは脳梗塞、脳出血などの脳血管障害について分かりやすくお話ししていただきました。

今回のセミナーは、健康寿命こそが “いのち” であるとして、たくさんのスライドを用いてユーモア溢れる語り口で説明された。話が始まってまもなく湘南高校の校歌が流れた時には一瞬テーマを間違えて話が始まったのではと思ったが、実はそうではなく、卒業して数十年たって校歌を思いだせなかったら認知症が始まっているかも、というチェックのための演者の策謀だったかもしれない。

 

講演は全体をフルコースの料理のメニューになぞらえて説明が進められた。

  • 小前菜 (アミューズ・ブッシュ) 認知症とは
  • 前菜 (オードブル) 記憶について
  • ポタージュ (スープ) 認知症、あれこれ
  • 魚料理 (ポワソン) 認知症の診断
  • 口直し用氷菓 (ソルベ) 認知症の進行
  • 肉料理 (ヴィヤンドウ) 認知症、治療
  • デザート (デセール) 認知症、未病化
  • 食後のコーヒー認知症、生活のヒント

まとめとして、元気で長生きの秘訣、老化とボケを遅らせるコツと、五大疾病 (認知症、がん、脳卒中、心臓病、糖尿病) に対するどんな薬よりも効果的な予防法は、よく言われる “良質の食事、適度な運動、心豊かな生活・快眠” であるとし、いつまでも脳の輝きを保ちましょうと締めくくられた。

講演終了後の質疑応答がたいへん活発に行われたことから、このテーマに対するみなさんの関心の高さがあらためて認識された。

講演に先立ち配布されたレジュメは、これだけでも講演の全貌がほぼわかるくらいにまとめられているので興味のある方は下記のリンク先をご覧いただきたい。

2017.11.04

第61回湘友会セミナーのご案内

  • 日時: 2018年 1月20日(土) 13:30 ~ 15:30
  • 場所: 湘南高校 歴史館 スタジオ
  • テーマ: スポーツで横浜を元気に ~ラグビーワールドカップ(2019)、東京オリンピックパラリンピック(2020) への横浜市の取り組み~
  • 講師:  西山 雄二 氏 (51回生)
  • 対象: 湘南高校 卒業生、在校生、教職員
  • 参加費: 無料
  • 事前申込: 不要

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【概要】
2019年にはラグビーワールドカップの決勝戦が、そして2020年にはオリンピックの野球・ソ フトソフトボール、サッカーの試合が横浜市で行われることが決定しています。

横浜市は両大会をどのように誘致し、現在はどのような準備を行っているのか? をお伝えします。

(私は) 10年前に横浜市市民局スポーツ振興部長に就任し、2009年のトライアスロン・卓球の世界大会の開催以降、大規模なスポーツ大会の企画・運営を行ってきました。

その後、2012年のロンドンオリンピック、2015年のロンドンラグビーワールドカップ、2016年のリオオリンピックの現地出張・視察を通じてより大きな大会の誘致活動
や海外都市のスポーツイベントへの考え方を見てきました。

現在は横浜市で両大会を全体統括する市民局長をしています。

さて、なぜ、多くの自治体がオリンピックの開催や事前キャンプの誘致に熱心なのでしょう?

1964年の東京オリンピックでは、新幹線・高速道路・東京タワーなどのハード整備が行われました。 今はやりの「レガシー (遺産、遺跡)」は今回の両大会後に何が残るのでしょうか。

東京都と開催自治体との役割分担・費用負担がマスコミでも大きな話題となりました。東京都・組織委員会と開催地方自治体の思惑はどこにあるのでしょうか。

スポーツ庁を新設し、政府はスポーツの市場規模を現在の5.5兆円から2020年には10兆円、2025年には15兆円にするとの計画しています。スポーツで日本は元気になるのでしょうか。

自治体職員から見た、現在進行中のスポーツ行政の考え方についてお話をしたいと思っています。

2017.11.03

第62回 湘友会セミナーのご案内

  • 日時: 2018年 2月3日(土) 13:30 ~ 15:30
  • 場所: 湘南高校
  • テーマ: 「肩」から自分の体を見直そう! ~いつまでもカッコよく、健康でいるために~
  • 講師:  筒井 廣明 氏 (44回生)
  • 対象: 湘南高校 卒業生、在校生、教職員
  • 参加費: 無料
  • 事前申込: 不要

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【概要】

「肩は口ほどにものを言う」

「肩の名医」としてテレビでもおなじみの筒井廣明医師は、五十肩や、多くのスポーツ選手の肩を治療し、肩こりなども治してきた肩関節のエキスパートとして有名です。

今回のセミナーでは、「肩の痛みと言えども、治療は全人治療」という氏の治療哲学や、肩のこりや痛みを、姿勢、生活環境、生活習慣など、実に幅広い要素の関連性についてお話をいただきます。

五十肩にお悩みの方だけでなく、自分は大丈夫だと思っている方にとっても「肩ってそうなんだ」という発見にきっと出会えます。

湘友会員をはじめ皆さまが、いつまでもカッコよく、健康でいるためのセミナーです。奮ってご参加をお待ちします。


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【医師プロフィール】
1969年03月 神奈川県立湘南高等学校卒業
1976年03月 昭和大学医学部卒業
1976年12月 昭和大学藤が丘病院 整形外科 入局
1990年06月 昭和大学藤が丘リハビリテーション病院 整形外科 専任講師
1997年06月 昭和大学藤が丘リハビリテーション病院 病院長代行
1999年01月 昭和大学藤が丘リハビリテーション病院 病院長
 (~2007年3月)
2010年04月 昭和大学教授
   昭和大学藤が丘リハビリテーション病院 スポーツ整形外科 教授
   昭和大学大学院 保健医療学研究科 教授
2016年3月 昭和大学 退任

【現在】
昭和大学医学部整形外科学講座 客員教授
昭和大学スポーツ運動科学研究所 併任
NPO法人 スポーツ・健康・医科学アカデミー (MeSSH) 理事長
スポーツフォーラム21 代表
日本整形外科スポーツ医学会 副理事長
日本肩関節学会 名誉会員
アジア肩関節学会 Executive Committee 学会長
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【医学書 主要著書・共著】

  • 「図説 肩関節クリニック」メジカルビュー社,1996年
  • 「カラーアトラス肩関節鏡」金原出版,1997年
  • 「肩の診かた治しかた」メジカルビュー社,2004年
  • 「投球障害肩 こう診てこう治せ」 メジカルビュー社,2004年
  • 改訂第2版「投球障害肩 こう診てこう治せ ここが我々の切り口!」メジカルビュー社,2016年

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【一般書 主要著書・共著書・監修】

  • 「治る!防げる!五十肩」近代映画社,1995年
  • 「輪ゴムで五十肩・スポーツ肩が治った!」 メタモル出版,1997年
  • 「しぐさ美人 エクササイズで10歳若返る!」主婦と生活社,2004年
  • 「明解!あなたの処方箋 最新版本気で治したい人の肩こり・肩の痛み」学研,2013年
  • 「ダイエットと体の痛みに“本当に”効く60の言葉」KADOKAWA,2013年
  • 「野球力を上げるトレーニングメソッド」カンゼン,2015年
  • 「つらい肩のこりと痛みがみるみるとれる」技術評論社,2017年

2017.10.19

第57回 湘友会セミナー報告

日時: 平成29年 9月 2日(土) 14:00~16:00
場所: 湘南高校 歴史館
テーマ: 私が運転免許を返納する日

講師: 赤松幹之 湘南高校49回生
所属 産業技術総合研究所自動車ヒューマンファクター研究センター首席研究員
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講師の赤松幹之さんは、この報告書を作成した私 (50回生 坂井) の 1年先輩であり、当時 (高校時代) の物理無線部ラジコン班の 1年先輩にもあたります。 赤松さんの専門分野は、人間工学ですが、赤松さんは、その専門分野を国の研究機関である産業技術総合研究所筑波大学およびトヨタ自動車など民間の企業の中で活かされ今に至っています。
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【人間工学とは】
人間工学なるものを定義すると、「ヒトの特性に適合した製品やシステムを作るための技術」となりますが、これは、人の特性を知った上で、それを使い製品やシステムを設計することになります。使う側の人間の特性を優先せずに、技術や性能を優先して設計やデザインをしてしまうと、簡単な例で言うと、カッコは良いが運転しづらい自動車のようなものが出来上がってしまいます。
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【自動車ヒューマンファクター研究センター と 自動運転】
赤松さんが所属している組織に関して説明していただきました。アメリカ・EC各国および日本では、最近、自動車の自動運転が注目されていますが、その研究は、50年以上前から綿々と行われてきたことを改めて知りました。また、自動車のハードウェアそのものだけではなく、自動車を走らせる環境を科学的に理解する必要性や自動運転の定義とそのレベルについても説明がありました。 これらは、「ヒトにとって自動運転とはいかなるものなのか?」を考える際に重要であり、それは以下の話題へと引き継がれます。
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【自動運転って何が出来て、何ができないの ?】
次に、自動車の自動運転とそれにかかわるヒトとの関係へと話が展開されました。説明していただいた内容は以下のとおりです。どの内容も実際に自動車を「自動で」または「半自動で」走らせるためには、正しく定義をしておかなければならない項目ばかりです。

  • 現在実用化され市販されている、部分的な自動運転機能に関する説明
  • 走りながら ヒトと自動車との間で運転機能を自在に切り替えることができるのか?
  • 完全な自動運転に頼って自動車を走らせている状況から、ヒトは自動車から運転を引き継ぐことができるのか?
  • 自動運転の自動車は、周りの環境と仲良く共存することができるのか?
  • 自動運転は、本当に楽しいのか?

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【高齢ドライバーの増加と事故の関係について】
自動車を運転するヒトが歳をとってくると、どのような問題が起こるのか? が、次の話題です。このような内容も人間工学と自動車という関係の中で取り扱う問題となります。実際に名古屋大学により収集されたドライブレコーダーの状況が、紹介されましたが、改めて見てみると、どうしてこんなことになるのだろう? と考えさせられる内容ばかりです。しかし、どの情報も実際に発生した高齢者の事例なので、ノンフィクションの迫力がありました。

  • 見ているつもりでも見えていない という 実際のヒヤリハット事例
  • 加齢により、操作が的確にできなくなる
  • 同時に 2つのことができなくなる
  • 夜間に弱い

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まとめ
セミナーのそれぞれの説明内容と話の進め方は、その道のプロフェッショナルを対象にした内容が下敷きになっています。従って、自動車の技術関係の仕事をしている一部のセミナー参加者にとっては、非常に内容の濃い講義となりましたが、一般のセミナー参加者から見た場合は、個々の話はわかるけど、全体として個々の話がどのように結びついているのかが少々分かりにくかったかもしれません。

P.S. 私にも運転免許を返納する日がくるのかな ? おそらく来ないでしょう。

(文責 50回生 坂井一敏)

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