湘吹会 「森戸先生(吹奏楽部元顧問)を囲む会」を開催しました

森戸 努 先生は、1977年~1990年までの13年間にわたって、湘南高校で数学の教鞭を執られるとともに、吹奏楽部の顧問を務めておられました。今年の3月末で川和高校の副校長を最後に定年退職されることとなり、長年のご指導と第1回定期演奏会開催・湘吹会設立当時のご支援に対する吹奏楽部OB・OGからの御礼の気持ちを込めて、3月21日に「森戸先生を囲む会」を開催しました。

先生には、3月30日に行われた第34回定期演奏会のOBステージで、第23回以来2度目となるタイケ作曲「旧友」の指揮をしていただくことになっていました。その前の週に湘南高校で行われた練習の後に、まず、「囲む会」の第1部として、教室をお借りして54回生 ~ 66回生の教え子を中心に2時間の合奏を行いました。

曲目は、1978年と1980年の文化祭で先生が指揮されたアルフォード作曲「銃声」とリード作曲「音楽祭のプレリュード」の2曲で、最初に先生から「銃声」と作曲者のアルフォードについて以下のご説明がありました。

  • 「銃声」(注1) は映画「アラビアのロレンス」で用いられていた曲である
  • アルフォードは、映画「戦場にかける橋」で「クワイ河マーチ」の名で用いられた「ボギー大佐」(注2) を作曲した人で、「アメリカのマーチ王」と呼ばれるスーザになぞらえて、「イギリスのマーチ王」と呼ばれている
  • 「旧友」(注3) を作曲したタイケを加えて英米独の3人の作曲家を比べてみると非常に興味深い

次に、「音楽祭のプレリュード」(注4) について以下のお話がありました。

  • 1975年の吹奏楽コンクールの課題曲にも採用された曲である
  • 先生にとっても思い入れのある曲であり、この曲を今回の合奏で演奏したいとのリクエストが教え子からあったことを嬉しく思っている

初見で吹くことになったメンバーも多かったのですが、合奏の前に当時の文化祭での演奏を録音したカセットテープ(!)で曲想をつかみ、今はない第2体育館での演奏を思い出しながら練習しているうちに、だんだん曲らしくなって来ました。今では41歳~53歳になった教え子30名と応援してくださった先輩、後輩2名による、当時には存在し得なかった急造バンドでの、予想を上回る(?)充実した合奏となりました。

練習後に藤沢駅近辺に繰り出し、「楽器はもう無理!」と言っていたメンバーも参加して、約35名で「囲む会」第2部の懇親会を開きました。先生からは、「このような場を設けていただき、教師冥利に尽きる。」とのお言葉をいただきました。一方で、参加者の中には35年ぶりに再会したというケースもあり、先生のご退職がきっかけとなって、幅広い世代での思わぬ同窓会の機会をいただくことになりました。先生にお世話になった合宿のことや吹奏楽の練習とは直接関係のないキャンプの引率をしていただいたことなどを語り合いながら、時が経つのも忘れて楽しく過ごすことができました。

最後に店の前で、先生が参加者全員と一人ずつ握手をされていたことが大変印象的でした。

先生は、4月からは大学生に数学を教えられるそうです。今後ますますのご活躍をお祈りしております。

幹事:湘吹会会長 松崎(54回生)

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