嘉山孝正先生国立がん研究センター初代理事長ご就任

61期卒、山形大学医学部遺伝子実験施設の中島と申します。
新聞報道等ですでにご案内かと存じますが、43期卒で現山形大学医学部長の嘉山孝正先生が、独立行政法人化を本年4月に控えた国立がんセンター(独法化後は国立がん研究センターに名称変更)の初代理事長に就任されることとなりました。

嘉山先生は専門の脳神経外科学領域でのご活躍もさることながら、付属病院長および学部長在任中の山形大学医学部および付属病院の改革において、強力なリーダーシップのもとに発揮された手腕に加え、日本の医療政策に対してなされてきた積極的な提言の中に示されている高い見識が注目されて、大学人としては初めて昨年10月から中央社会保険医療協議会(中医協)委員として活躍されています。

今回の国立がん研究センター初代理事長への就任については、山形大学医学部改革が道半ば、また、教育改革こそが最重要事であるというご認識から、再三固辞されたにも関わらず、公益特殊法人改革の象徴としての国立がんセンター改革を成功に導ける人物として嘉山先生をおいて候補がないとの、中央による再三の説得から、国の形を変えうるような、より大きな公のために一身を犠牲にする覚悟で引き受けられたと伺っております。

厚生労働省所管の最大の特殊法人改革というミッションからも、如何に嘉山先生といえども今後のお仕事が困難を極めることは容易に想像されるところです。
また、嘉山先生は東北大学医学部出身であり、東北大学から山形大学に移られ現在まで活躍されていることから、東京でのお仕事は東北とまったく環境が同じという訳にも行かないと思われます。

そこで、特に在首都圏の湘南高校OBの皆様におかれましては、嘉山先生の今後のお仕事へのご理解と応援を僭越ながらお願いする次第です。
国立がん研究センター初代理事長ご就任自体大変名誉な事であり、湘友会として応援する会などご企画いただき、多くの湘南高校OBの方からエールを送っていただくことは、大事をなそうとされている嘉山先生にさらに奮い立っていただけるのではないかと愚考します。

何卒、よろしくお願い申し上げます。