ご報告:平成27年度合唱部「夏の演奏会」 ~平和祈念 長崎の日に~

平成27年度合唱部「夏の演奏会」
………………..~平和祈念 長崎の日に~

昨年まではイブニング・セミナーの一環として開催されたコンサートでしたが、今年からは、セミナーが惜しまれつつ終了したため、単独で開催されることになりました。企画、運営、演奏のすべてが現役生と広い年代層からの卒業生有志の連携によって行われた初の試みとなりました。

日時: 8月9日(日)開場13:30 開演14:00
場所: 湘南高校多目的ホール(366席)
内容: 『五つの童画』より どんぐりのコマ
………. 中島みゆき 「ファイト!」
………. モーツァルト 『レクイエム』より「涙の日」

当日は、それまで長く続いた記録的猛暑がわずかに和らぎ、立秋過ぎであることが感じられました。

一同が朝から練習や、会場の確認を続け、本番に臨みました。全員の校歌斉唱、ご挨拶のオープニングに、現役生によるコンクール課題曲など、緊張感あふれる第一部(1st Stage)が続きます。

卒業生有志による第二部(2nd Stage)では、Ave Verum Corpus(アヴェ・ヴェルム・コルプス)他、祈りや再出発にまつわる愛唱歌が披露され、最後は会場のお客さまと一緒に「翼をください」 を歌って締めくくられました。特にAve Verum Corpusは、偶然、その日のほぼ同時刻に、合唱部OBの大野和士さんも広島で指揮されています。※「人の心に平和のとりでを築くコンサート(8月9日)

休憩の後の第三部(3rd Stage)は、ふたたび現役生ステージです。多彩なリズムや曲想、振り付けのある曲を次々と演奏します。最後に「ファイト」。これは今年の文化祭で会場の時間の質を変えた、とまで言われた演奏です。パーカッションだけのアカペラから始まり、次々と表情を変えていきます。日々を懸命に過ごす者たちすべてを励ますように明るく厚いハーモニーで歌いあげました。著作権の関係で音声をご披露できないのが残念です。来年の春、スプリングコンサートでお聴きになれます。

アンコールでは、一昨年から、念願のモーツァルトのレクイエムの、そのエッセンスともいえる『涙の日(ラクリモーサ)』。続いて「ふるさと」を会場のお客さまと一緒に歌いました。恒例になったくすの樹の下のお見送りでは、お帰りになるお客さまを、愛唱歌の「夜の歌」「さよならみなさま(B:ベー)」でお送りしました。

後片付け後、大学生スタッフによって交流会が執り行われました。現役をはじめとした活動報告、各テーブルで年代を超えての歓談、全員での校歌ほか、愛唱歌の合唱、記念撮影と、短い時間ながら内容の濃い時間を過ごし、再会を期して散会しました。これを機に現役生と卒業生、また900人近い合唱部卒業生同志の親交が深まることを願ってやみません。

くすの樹の下で去り難く いらした大勢のお客様に囲まれ、祈りの時をご一緒できた幸福感に包まれました。合唱部一同、感謝しております。合唱部全員の絆も深まって参りました。来年はさらに充実した内容をご期待ください。卒業生の皆さまのお帰りもお待ちしております。また夏にお会いしましょう。

文責 藤田 (旧姓 佐野) 54回生