第78回 湘友会セミナーのご案内 「昭和20年3月の卒業式」

  • 日時: 2019年 6月 8日(土) 14:00~15:30
  • 場所: 湘南高校 歴史館 スタジオ
  • テーマ: 昭和20年3月の卒業式 (副題: 湘南中学校の思い出)
  • 講師: 坂井一敏 氏 (全50回生)・他
  • 対象: 湘南高校 卒業生、在校生、教職員
  • 参加費: 無料
  • 事前申込: 不要

【概要】
2019年2月のある日、湘友会事務所に1本のビデオが送られてきました。送り主は、20回生 鈴木昭 氏です。全50回生の私から遡って計算すると、鈴木先輩の年齢は、90歳を超えています。ビデオには、20回生の先輩方が在席した当時の湘南中学の様子が、写真や応援歌とともに収められていました。

 

先輩方が、湘南中学に入学したのは昭和16年4月で、卒業は、昭和20年3月です。旧制中学は、5年制ですから、本来であれば昭和21年3月卒業となる訳ですが、鈴木先輩の学年は、1学年上の5年生と共に昭和20年3月に4年間の在席の後、(諸般の事情により) 繰り上げ卒業となっています。

添付の写真は、その卒業式の様子ですが、よく見ると先生も生徒も半数が国民服と戦闘帽姿です。湘友会70周年記念誌によると、「蛍の光」の代わりに「学徒動員の歌」が歌われ、卒業式の翌日からまた勤労動員で働くという状況だったそうです。

今回の第78回湘友会セミナーの演題は、「昭和20年3月の卒業式」となります。2月に湘友会事務所に送られてきたビデオは、20回生の有志の方々が、自分達の為に、当時できなかった正式な卒業式をビデオの上で執り行う という目的で制作されたものでした。

ビデオの背景は、上記のとおりですが、その中身は当時の世相を反映した暗いものかというと さにあらず。「学ぶ」とは何か 「学校とは何か」 という普遍的なテーマがビデオの根底には流れています。校歌の中にある「稟質」なる言葉を改めて考えさせられました。

このビデオの解説は、20回生諸先輩方の代行として歴史館運営委員の坂井 (全50回生) が行います。

【制作者及び資料】
ビデオ制作・編集 加藤正義氏 (20回生)
写真・助言 鈴木 昭氏 (20回生)
西田昭美氏 (20回生)
解説 坂井一敏 (全50回生)

借用資料 湘南70周年記念誌
清明ここに学ぶ
写真集 藤沢市の昭和
NHKアーカイブス