第102回湘友会セミナー報告「歴史館を知ろう」

第102回湘友会セミナーが開催されました。

  • 日時: 2024年2月24日(土) 13時30分~15時30分
  • 場所: 湘南高校 歴史館スタジオ
  • テーマ: 歴史館を知ろう
  • 講師: 鈴木 和臣 氏 (全41回生) 元日本経済新聞社

歴史館のコンシェルジュを含む多くの湘友会員の皆様に更に歴史館を知っていただく為、歴史館開館の準備段階から関わってこられた鈴木和臣さんをお迎えして、歴史館にまつわるあれこれを語っていただきました。鈴木さんのウィットにとんだ語り口に和気藹々とした雰囲気でセミナーが行われました。

■セミナーの講演概要

1. 歴史館の概要
  • 歴史館・完成: 2012年2月25日開館 (セミナー当日にちょうど満12年を迎えた)
  • リニューアル: 2022年開館10周年・母校100周年記念事業の一つ
    (歴史年表を100年まで延長、教科書コーナー新設など)
  • 12年の歩み: 「湘友会報」54号(2012年) に開館特集、以後毎号に歴史館運営委員会報告「歴史館だより」を掲載
  • 歴史館開設に至る詳細:
    ①「教育アーカイブ藤沢」第10号に20ページ掲載(歴史館で閲覧可能)
    (湘南高校歴史館アーカイブズ委員会・藤沢市教育文化センター)
    *天野元湘友会会長の備忘録が大変参考となった
    ②「湘南100周年記念誌」に8ページ掲載 (加藤元副校長、天野元湘友会会長)
  • 歴史館の目的: 湘南の文化の集積・継承・発信の拠点 (川井元校長)
2. 生徒向け「歴史館だより」年2回発行、現在20号 (歴史館運営・広報両委員会)
第20号 (65年振りに湘南に)、第18号 (歴史館に小さな来訪者)、第17号 (戦火に散った 8回生松本 節(みさお)展)、第14号 (100年前を振り返る)、第11号 (歴史館こぼれ話)を紹介
3. コンシェルジュQ&Aから
  • 4千名余りから1億円以上の寄付を得て歴史館建設、110坪の広さ
  • 甲子園優勝 (1949年・S24年):優勝旗レプリカ (優勝旗は1年で返還)
    高浜虚子の短冊 (「歴史館だより」11号にも関連の記載)
  • サッカー全国優勝 (1946年・S21年)と「幻の優勝」(1948年・S23年。対戦相手が開始時間を誤認し遅刻、時間を遅らせて対戦。準優勝)
4. 収蔵庫の中は? (原 昇さん (歴史館運営委員、元教頭、42回生) が説明)
  • 2012年開館の数年前から資料収集 (旧職員、湘友会員等から寄贈)
  • 資料整理の仕方: 資料を細分化 (カード作成)⇒ 目録化
  • 資料保管: 中性紙と中性紙の保管箱使用 (普通紙で70年程度保管可能⇒ 100年)
5. 歴史館運営委員会から (坂井一敏さん(歴史館運営委員、51回生) が説明)
  • 歴史館内のDVDプレーヤーの使い方 (視聴の仕方) を説明
  • 視聴できる動画の紹介及びその中の「日本一忙しい高校 (30回生の卒業アルバム)」を視聴
6. 懇談 (歴史館に関するトピックス)
  • 赤木愛太郎先生: 昨年の湘友会セミナーにも登場された藤瀬茂さん (36回生、講談「秀麗の富士物語 赤木愛太郎校長一代記」) を紹介。
    生徒向け「歴史館だより」15号「初代校長赤木愛太郎先生のこと」を紹介。
  • 展示パネルについて: 金子角之助 (藤澤町長。湘南の名づけ親など湘南創立に多大な貢献)、平野友輔 (「耕餘塾」(明治初期から中等教育実施)出身、湘南中学初代校医として湘南創立時に貢献)
  • 新入生向け小冊子「秀麗の富士」: 金子角之助、CSバビア (湘南創立初期の英語・英会話教師、太平洋戦争時に3千数百人の日本軍の命を救う)、CHピーク (湘南創立初期の英語教師、太平洋戦争時に藤沢の町を爆撃から救おうとした)、小笠原東陽 (「耕餘塾」の創始者)
  • 文献: 「秀麗の富士を高く」(尾島政雄さん、26回生) ~ 校歌、「湘南」物語など40ページの著作(歴史館で閲覧可能)
  • 湘友会セミナー: 第99回「四つ目の湘南」(原田禎介さん、37回生)の補足。
    「湘南」という地名の発祥の地とも言われる大磯の「鴫立庵」石碑建立と庵を結んだ小田原の薬商「外郎(ういろう)家」出身の僧「崇雪」などを紹介。
西田 修 (47回生)