- 日時: 2015年 9月26日(土) 14時~16時
- 場所: 湘南高校 歴史館スタジオ
- テーマ: 「近くて“近い”台湾 ~好きです、台湾!! 台湾”ゆう”情物語」
- 講師: 小室 敦彦 氏 (40回生)
- 対象: 湘南高校卒業生・在校生
- 参加費: 無料
- 事前申込: 不要
【講演概要】
「近くて“近い”台湾 ~好きです、台湾!! 台湾”ゆう”情物語」
……近くて 近い: 地理的に近くて、気持ちも通じ合える (→近い)
.
誰でも知っている台湾。しかし、日本の特殊事情により、その姿は、現在の私たちにしっかりと伝えられているとは限らない。
今回は、「台湾“ゆう”情」と題して、”ゆう”に、いろいろな漢字を入れ、それにより、知られざる台湾の全体像を浮かび上がらせようとする。
【講演内容】
1. まずは、台湾“有、優、友”情
- 親切でおせっかい好き、おもてなし上手で思いやり精神は日本以上?
- 周囲を気にしない、基本的に楽天的な性格。友人の友人は友人。
2. 日本への遥かな思い:台湾“悠”情
- 世論調査では決まって「日本が一番好き」
- 海の向こうの「コウシエン!」:1931年の準優勝
3. 日本人も台湾が好き:台湾“遊、誘”情
- WBC:日本と台湾の熱戦(2013年3月)→プラカード「台湾、ありがとう」
- 今も衰えぬ鄧麗君の人気 <台湾の夜市>
4. 困ったときの人助け: 台湾“祐、佑”情
- 311東日本大震災の時の義援金200億円、なのに日本政府は
- 春の園遊会 陛下から駐日台湾代表に「台湾、ありがとう」
5. 日本のために…..戦友として:台湾“勇、雄”情
- 太平洋戦争末期、「高砂」義勇隊が日本の南方戦線を支援
- 高座海軍工廠における台湾少年工 (13歳~16歳)
6. 台湾の悩み、困った状況:台湾“憂”情 <台北国立故宮博物院>
- 中華民国と台湾、中華台北 (Chinese Taipei)、中華民国の台湾化
- 1971年10月:国連脱退、現:世界の22カ国と国交 (日本とは国交関係なし)
- 「泣く子と北京には勝てない?」「台北國立故宮博物院展」(2014年)問題
7. 台湾の暗い、陰の部分:台湾“幽”情
- 2.28事件(1947年) 深層に於いて外省人と本省人の不和
- 世界一長かった戒厳令の時代 (1949年~1987年)→白色テロ横行“台湾人に生まれた悲哀” (李登輝: 司馬遼太郎との対談)
- “私は台湾人”としての意識 1990年代後半から増加
8. 台湾“現”情 <台湾南部風情>
- 現状維持を望む台湾の人々、中国とは別の国家、「一国二制度」は拒否
- 「ひまわり学生運動」(2014年3月)に見る台湾の民主主義の成熟度
- 日本の先を行く二大政党による政権交代 注目される2016年1月の総統選挙
【講師略歴】
1965年 湘南高校卒業(40回生)
1969年 東京教育大学文学部東洋史学科卒
…………神奈川県公立高校社会科教諭
2007年 定年退職
この間 東呉大学(台湾) 日本語学科専任講師、神奈川県高等学校野球連盟理事、神奈川県教育委員会高校教育課専任主幹等を歴任
現在 湘友会事務局長、台北駐日経済文化代表処非常勤勤務