甲子園優勝メンバーの惜別と快挙 ―― 野球部より

昭和24年、第31回全国高等学校野球選手権大会で、母校野球部は全国制覇を成し遂げた。創部3年目の優勝は「無欲の勝利」と讃えられ、湘南スポーツにとっても特筆すべき快挙と言っていい。それから七十年の歳月がながれ、優勝メンバーも鬼籍に入られた方たちが多い。

昨年12月、主将でエース、そして四番打者であった田中孝一君(25回生)が亡くなられた。田中君は野球部OB会長を長く勤め、母校野球部への支援を続けてこられたのであった。

一方、朗報もある。優勝メンバーの三塁手で二番打者、脇村春夫君(26回生)が今春、「野球殿堂」入りを果たした。2002年から2008年の六年間にわたって日本高校野球連盟会長を務め、プロ・アマ間の関係改善に取り組んだ功績による特別表彰である。なおプロ・アマ間の関係改善には、佐々木信也君(27回生)も尽力したことを申し添えておきたい。