昭和47年入学18組 (担任鈴木総一先生) クラス会

去る3月17日、入学時のクラス会が初めて開催されました。どの世代でも、3年のクラス会は多いが、1年生のクラス会は少ないと思います。企画のアイディア、準備を元生徒会長の深川くんが尽力してくれ実現しました。会場は藤沢南口、園芸部御用達(?)中華の清香園で15名ほど集まりました。

私たちは既に還暦も越え、仕事で定年を迎えた人、まだ現役の人、新しい仕事にチャレンジする人、子育てを卒業した人、人それぞれですが、もう一つしておきたかったこと、今まで働き続けた自分へのご褒美は何が良いだろう? 子供を育てた後は自分を育てよう…とみな元気なうちに第2の人生のありようを模索する時期にかかっております。楽器を始めた人もいます。

仕事にせよ、趣味にせよ積極的なのが湘南高生らしいところです。人それぞれ考え方は色々ですが、今後楽しく生きるモチベーション維持のため友人たちの話は興味深く参考になりました。

昭和47年春、第一志望の湘南高に入学できた喜びとともに、不安と緊張が織り交ざったあの時の教室の空気が再現されたかのようなフレッシュな感覚が48年ぶりに蘇りました。当時15歳の私から見ても15歳の友人たちはキラキラしていました。当時中庭(今は無い)の赤いチューリップが芝の緑に映えてとても綺麗でした。

会場に集合してすぐは約半世紀ぶりに会うクラスメートの名前と顔が一致しなかったりしましたが、話せば思い出話しが出るは出るは! … 皆さん脳内の記憶の引き出しに15歳のフォルダがちゃんと残ってる。一人では湘南の引き出しがどれかすら分からなかったのに… 宴もたけなわになるころには、おじさんおばさんの顔が15歳の少年少女のあのころにヴァーチャル映像で見えてくるのが不思議でした。最後は皆さんの今後の健康と再会を祈願して散会となりました。

他の学年のOB/OGの方も卒後40~50年たったら是非1年生のクラス会をやってみてください。「誰さんは何大出て○△会社で偉くなってる」とか「誰さんの息子は○□大に合格したんだって!」なんて生々しい話はほとんど出てきません。45年前の学内のニュースが今発掘されたりします。

OBである以上、もちろん湘南高大好きですが、1年生といえばまだ“湘南色”に染まる前。自我が確立する前の素材感 (地元出身中学の香りもします) が新鮮で楽しい。1年生のクラスは、いわば料理を始める前にシェフが良質な食材を客の前に並べて紹介してくれるかの如し。もちろん皆さん一人ひとりが高級食材であり、同時にお互いを高めあう一流シェフです。

星野 和彦 (50回生)