第7回湘友会セミナーのご案内

会員の方々の大勢のご参加をお待ちしております。

  • 日時: 平成25年720日() 14時~16時
  • 場所: 湘南高校 歴史館スタジオ
  • テーマ: 「日本を健康にする食の機能 ~超高齢社会をどう生き抜くか?~」
  • 講師: 矢澤一良 氏(42回生)
  • 対象: 湘南高校卒業生
  • 参加費: 無料
  • 事前申込: 不要

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講演の概要

矢澤一良 東京海洋大学 特任教授

日本は総人口の減少と65歳以上の人口が21%を超える「超高齢社会」に突入した。

生活習慣病の発症を遅らせ、健康寿命を延ばし、QOL(生命の質)を改善するアンチエイジングの実践には、安全性(Safety)・科学的根拠(Evidence)・作用機作(Mechanism)のデータを有する健康機能食品の有効利用が必要である。そして、結果として国民の「体・脳・心」の健康維持増進や予防医学に関与するばかりでなく、国策である医療費抑制にもつながると確信している。

ヒトの加齢現象は皆一律同様に進行する訳ではなくて個体差があり、さらに環境要因が大きく左右することから、それらに対抗する抗加齢医学、予防医学やQOL向上もまたさまざまである。この多様性に対応するためには、知的要素を個々人に当てはめるオーダーメイド型「知的食生活」の実践が重要な時代となってきている。

少子高齢社会、ストレス社会、あるいは食の欧米化社会となった現代のわが国においては、栄養学的・食品学的視点から、疾病の発症時期を大幅に遅らせようとする予防医学が重要と考え、それが「超高齢社会」を生き抜く実践であると考えている。

本セミナーでは、アンチエイジングの本質は「健康長寿」である事、またその実践に有効な機能性食品の機能について概説する。

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講師プロフィール:

  • 矢澤一良氏 (42回生)
  • 東京海洋大学 特定事業「食の安全と機能(ヘルスフード科学)に関する研究」プロジェクト特任教授 (農学博士(東京大学)) (注)

経歴:
1967年 神奈川県立湘南高等学校 卒業
1972年 京都大学・工学部・工業化学科(福井三郎教授) 卒業
1973年 (株)ヤクルト本社・中央研究所入社、微生物生態研究室勤務
1986年 (財)相模中央化学研究所入所(主席研究員)
1989年 東京大学より農学博士号を授与される
2000年4月 湘南予防医科学研究所設立 代表取締役
2002年4月 東京水産大学大学院(現東京海洋大学大学院) 水産学研究科
ヘルスフード科学(中島董一郎記念)寄附講座 客員教授
2003年10月 東京海洋大学大学院 海洋科学技術研究科 に改称
2012年4月 東京海洋大学 特定事業 「食の安全と機能(ヘルスフード科学)に関する研究」プロジェクト (特任教授)
現在に至る。

主研究テーマ:
1. 予防医学的食品・医薬品素材に関する研究
2. 海洋資源の有効利用に関する研究
3. 天然物の生理活性成分の探索と薬理学的研究
4. 微生物の新しい機能の探索に関する研究

受賞:
・平成6年 日本脂質栄養学会より学会賞「ランズ産業技術賞」を授与される。
・平成18年 マリンバイオテクノロジー学会より学会賞「岡見賞」を授与される。

社会活動・学会活動:
中国 瀋陽薬科大学(客員教授)、熊本保健科学大学(客員教授)、日本脂質栄養学会(評議員・理事)、 日本機能性食品医用学会(理事)、マリンバイオテクノロジー学会(理事)、日本臨床栄養協会(理事)、 健康・長寿研究談話会〔旧ホスファチジルセリン研究会〕(会長)、アスタキサンチン研究会(理事)、日本アントシアニン研究会(会長)、「日本を健康にする!」研究会(会長)、他

著書: 100冊以上
学術論文: 130報以上
特許出願: 300件以上