初の部活OB会主催となった講演会は、現役70数名、OB70数名の約150名が参加し、多目的ホールで開催されました。講師は、湘南ベルマーレ・ドクターで県立汐見台病院整形外科長の鈴木英一さん(55回生)、テーマは、「ロンドン五輪出場サッカー他の帯同チームドクターの視点から」。鈴木さんは、サッカー部元監督の藤塚久雄さん(54回生) の手伝いで、サッカー国体選抜のドクターを引き受けたことから、サッカー・ドクターの道へ入ります。
その後、一旦仕事をやめてローマ大学に1年間留学、セリエAの名門チームASローマでの研修を受けます。そして、帰国後本格的にJリーグのチームドクターとなります。現在担当している湘南ベルマーレは、経営基盤が弱く、毎年のようにJ1とJ2を行き来しますが、昇格の喜びは何にも変えがたいものがあるとのことです。
昨年8月のロンドン五輪で4位という好成績を収めたチームでもドクターを務めました。関塚監督は情熱的で、戦う選手を評価する監督ということですが、ドクターに対しても厳格であり、要求水準が高いそうです。清武選手の例を動画で説明しましたが、手で押さえている足とは反対の足の肉離れがでるなど、試合中の怪我の見極めの難しさを、具体例で説明しました。この翌日には、関塚監督からのクレーム電話が入ったそうです。
また、手術の様子など生々しい動画も交えた1時間の講演は、映像が多用され、あっという間に終了。サッカーを題材とし、現役にもわかりやすい内容でした。講演終了後には、現役・浪人の医学部志望生徒との時間を設け、交流を深めました。
サッカー部の夏のOB会では、サッカーを続けている会員が例年60名以上集まります。今回は、サッカーをプレイしない会員も20名ほど参加し、「グランドで走れない会員向けのイベント実施」という積年の課題に答えることができました。上は国体優勝の桑田孝さん(22回生) が参加、聴衆の年齢差は、65年ほどありましたが、サッカーを共通項にしたOBの縦の繋がりを確認することができました。サッカー部は、2014年3月に6回目のスペイン、ロンドン遠征を計画しています。来年夏にはこの形を利用して、「遠征の報告」を行うということを幹事会で決定しました。
関 佳史(48回生)