湘友会会長就任のご挨拶、ならびに新会長と副会長の方々のプロフ

新会長挨拶

6月21日の総会で会長に選任されまして改めてその責任の重さをひしひしと感じております。

私は36回生ですが、天野前会長を始めとした歴代の会長の方々のような能力はありませんし、未だ現役の弁護士として毎晩遅くまで仕事に追われていて時間的余裕も余りありませんので、歴代会長のように率先して湘友会の運営全般を担ってゆくことなど到底できそうもありません。正直のところ会長職を全うすることができるか、はなはだ不安です。

ただ、私は、自身が今日までまがりなりにも社会人として何とかやってこられたのは、多感な十代後半に湘南高校で学ぶことができ、素晴しい恩師に教えを受け、素晴しい友と友情を深め、そして素晴しい先輩・後輩に恵まれたおかげであると思っており、母校に対して深く感謝しています。母校を大切に思う気持ち、母校を誇りに思う気持ちは人一倍持っているつもりです。そこで、会長に就任した以上は副会長を始めとする役員の方々、そして会員の皆様の強力なご支援ご協力を頂くことにより、何とか頑張っていきたいと思いますので宜しくお願い致します。

私の会長としての最大の任務は、湘南中学・高校の歴史・伝統を現在に、そして将来に伝えることができる資料を保存し展示する資料館を建設することだと考えております。大正時代に創立された湘南中学は、初代の赤木校長の大変なご尽力で、その教育は赤木教育、湘南メソッド、湘南プランなどと呼ばれ全国的に注目されていたそうで、事実、この湘南高校の教育の原点である赤木教育がその後の基本となり、文武にバランスの取れた有為な人材を多数輩出してきたのだと思います。

以前、同窓の会合で湘南中学の時代に学ばれた諸先輩方が、私達の知らない湘南中学の創成期の熱気あふれる赤木教育の様子をつぶさに話してくれたことがありますが、その時私は、この湘南高校の原点である赤木教育の情熱は正に教育の真髄であり、湘南高校が失ってはならない伝統となるべきものだということがよくわかり、先輩の方々の母校に対する思いの深さを感じさせられたことがありました。

ところで、湘南高校は昭和33年大火事でその伝統を伝えるべき創世期の重要な資料を殆んど消失してしまいました。そして赤木教育を担った先生方や、直に薫陶を受けた先輩方も年をとられて亡くなられる方も増えてきています。そこで、湘南高校の原点である赤木教育の情熱を承継し湘南高校の伝統とするには、この先生方、先輩方がお元気な間に資料を集めさせて頂き、何とか次の世代に伝えられるよう資料館の建設を急がなければなりません。それには、100周年まで待つことは出来ず、3年後の90周年には開館しなければならないとのことで、非力ながら私も何とか頑張りたいと思った次第です。このような母校教育の伝統を受け継ぐことによって、母校にはこれからも文武両道のバランスの取れた人材を多数輩出できるような教育を実践してもらいたいと思っております。

湘南中学・高校出身者には各界で活躍している卒業生が多数いらっしゃいますので、皆様のご協力を得まして何とかこの計画を実現して行きたい、これが私の最大の任務であると考えております。ただ、私の力は誠に微力であります。副会長を始め役員の皆様、会員の皆様の絶大なご支援・ご協力なくしては一つも事は運びません。どうぞ皆様、ご理解を頂き、ご支援・ご協力を頂きたいと思います。

田辺克彦 (36回)

新しく就任された会長と副会長の方々のプロフィールは次に掲載しています。紹介ページにジャンプ